こんにちは!
和紙写真家の大塚麻弓子です。
いきなりですが『アート』ってなんなのでしょうか?
『アート』って画家さんを始めとした芸術に携わる人たち、もしくはハイソサエティな人たち…昔で言ったら貴族とかが嗜むもの。
小学校、中学校と週に2時間くらい描きたくない絵を描いたりさせられたけど、結局よくわからないのがアート。
こんな方々がほとんどでなのではないでしょうか?
私も作品作りというアート領域と向き合いつつも、美大などは出ていないので『アート』『美術』『芸術』というものを知りません。
そんなよくわからない『アート』について学び始めてみました。
- アートって難しそうでよくわからない。
- 実はアートに興味があるんだけど、今更誰に聞けば良いかわからない
- アーティスト活動を始めたいのでアートを学びたい!
そんな方々、私と一緒に『アート』について学びましょう!
山田五郎を見てもよくわからない!
『アート』についての学びを共有する前に、
- 私がどれだけ芸術分野とかけ離れていたか
- 知りたいけどよくわからないを解決できたきっかけ
についてをお話しさせていただきます。
芸術の分野の可能性は私には無い
私は幼少期から手先が不器用で雑な性格だったため…なのか、
幼稚園のお絵描きや工作も
小学校の図工も、中学以降の美術も大の苦手でした(泣)
いまだに上手な幼稚園児が描いた絵の方が上手いくらいの画力です。。。
どうやっても上手く描けない、うまく作ることができないので図工の授業も、美術の授業も大嫌いでした。
自分で言うのも…ですが、割と成績優秀な方だったので、美術で『2』を取ったときは衝撃を受けました。
もう、私にそっち系の可能性は皆無だな。と。
なので芸術の分野とは徹底的に距離を置いていました。
美術館にも行ったことが無かったですし、芸術とは無縁の生活を送っていました。
30歳くらいまでは。
芸術分野に興味を持つきっかけまで書くと長くなってしまうので今回は割愛しますが。
(どこかで書けたらと思います。)
興味を持ってからは美術館にも行くようになりました。
そして私自身が写真を撮り、アートとして販売するようになりました。
簡単には販売に繋がらずにもがくなかで『アートというものが何なのか』という中に販売を伸ばすヒントがあるのかもしれない。
とアートを学ぶ必要性が出てきたのです。
山田五郎を見てもよくわからない
美術解説といえば山田五郎さんがYouTubeでわかりやすく教えてくれています。
私も友達から勧められて数十本視聴しました。
面白いし、わかりやすい。
わかりやすいはずだけどやっぱりよくわからない。
というか頭に入ってこない。
ではアートに関する本を読んでみようと読んでみるもやっぱりよくわからない。
というかすぐに眠くなる。。。
美術館に行って目で観て楽しむことはできるようになっても、それと全く素地のないものを一から学ぶということは全然別のお話のようでした。
山田五郎さんのお話も、芸術家たちのひとりひとりのストーリーなんかはとても面白かったのですが、美術史としては私には理解することができませんでした。
ある本と出会って私はアートの変遷がやっと少しわかってきたので、これから少しずつ私の学びを共有していきたいと思います。
『じゃない写真』との出会い
わたしは『日本中を見たい!撮りたい!』と2024年の2月から住んでいた家を解約し、旅をしながら生活しています。
2025年の2月は主に神奈川県の小田原で生活しています。
小田原駅直結の複合施設ミナカ小田原

小田原のお土産、食、後ろのビルはオフィス利用もされていたり、上層階は天成園というホテルになっていて保育園、図書館などが入っています。

じゃない写真:現代アート化する写真表現新品価格 ¥2,640から (2025/2/23 08:33時点) |
こちらの図書館で小田原のどんな写真を撮ろうかな。。。
と小田原にまつわる情報や写真、系術系棚を物色している時に妙に気になる背表紙の本がありました。
小田原の歴史や旅の情報誌、写真技術に関する本など何冊かと一緒に『じゃない写真』を手に取っては読むのを後回しにして時間切れで戻し…という日々を繰り返していました。
何だかいいかげん読まないといけなくなったのは出会いから2週間後くらいのこと。
鎌倉の画廊の方に作品を見て頂く機会を得たのでこの3つの作品を見ていただきました。



「これは面白い表現の仕方だからとても良いと思う。可能性があるよ」
と作品を認めて頂けたけれど、「ステートメントをしっかり作ってく必要がある。ステートメントができればうちで企画展をすることもできるよ」とアドバイスをいただきました。
ステートメントって何??状態の私
ステートメントを作るためにはアートや、写真が辿ってきた変遷も学ぶ必要が出てきたのでした。
そこで今まで手に取っては棚に戻すを繰り返してきたあの青い本をいよいよ腰を据えて読まないといけない。
というか『まずあの本を読んでみよう!』と思うに至りました。
これがめっちゃわかりやすい!
『じゃない写真』は直観通りとても体系的に現代アートについて書かれていて、学びの第一歩としてふさわしい一冊でした。
写真家 渡部さとる
この本は写真家、渡部さとるさんのご著書です。
実は私は渡辺さんのことは存じ上げませんでした(汗)
渡部さんは日本大学芸術学部写真学科を卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社し、報道の世界で写真を撮られていました。
日刊スポーツ新聞社を退職後、フリーランスカメラマンとして活動。
2006年から本格的に作家として活動されています。
海外での展示はもちろん、美術館にも作品が所蔵されている世界規模でご活躍の写真家さんです。
撮影実習もあるワークショップも開催されています。
写真のことはもちろんですが、アートに関してもとても造詣が深くて、私はすっかり師匠を見つけたつもりでYouTubeも含めて学ばせていただいています。
写真だけでなく、幅広いアートの分野への深い理解と考察、さらに『写真家』しかも報道出身の写真家さんということで写真というものの立ち位置に『アート』という分野ができたことをずっと一線で見てきた上での独自の視点。
それがアートに関する情報を更にわかりやすくしてくれている気がします。
こんなの写真じゃない
タイトルの『じゃない写真』というのは『こんなの写真じゃない』という意味だそうです。
報道という『真実』や『瞬間の切り取り』をが役割だった写真から
『え、これ写真なの?』
と思ってしまうような現代アートとして歩み始めた【写真】の変遷。
そこに主にヨーロッパの絵画が辿ってきたアートの変遷と交差していてとても読みやすく、わかりやすいのです。
また、参考資料としてカラーで作品たちを見ることもできるところもよかったです。
『じゃない写真』を読んでいるとアートとは常に前時代や社会など何かへのアンチテーゼであったり、自分の思想や地球観への探究であったり。
そこにはまず時代などの大きな流れがあり、芸術家それぞれの人間らしい葛藤とがあり、そして今尚アートの歴史は塗り替えられ続けているわけです。
なんだか壮大な物語を読んでいるようでとても面白いです。
『なんでそんなことになっていっちゃうの?』
みたいなこともとても多く、非常に興味深いです。
『じゃない写真』を自分の作品についても深く考えるようになりました。
現代アーティストたちと比べるとすごく素直だな私…と普段は思わないことを思いました笑
アートを学ぶ
今回のブログは私の教科書『じゃない写真』と著者の渡部さとるさんについてのご紹介で終始してしまいました。
これからアートについて全然知らなかった私がわかりやすい!と思えてとても楽しく学ぶことができた『じゃない写真』この本をきっかけに、youtubeなども交えながら学んでいます。
それを今度は私なりにまとめてお伝えしていきたいと思います。
私と同じようにアートって全然わからない。
だけどわかるようになりたい。
そんな方と一緒に学んでいけたらいいなと思います。
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