こんにちは!和紙写真家の大塚麻弓子です。
インスタを始めとしたSNSでよく見る、周りがボワっとボケていて主役の人や、食べ物、お花だけがくっきり映っているようなこんな写真。


どちらもiPhoneで撮影した写真ですが、右側のボケの写真の方が食べ物は美味しそうに見えるし、写真自体が一気にオシャレで垢抜けて見えますよね。
安心してください!
『どうやったらこういう後ろがボヤッとした写真が撮れるの?』
この質問、よくいただきます。
撮れないのはあなただけではありません。
私も全く同じ質問を十年近く前に友人に投げかけました。
こんな風なボケ写真はカメラはもちろんスマホでも、しかも誰でも簡単に撮ることができるのです。
今回は写真を撮るのが苦手に感じている人や、初心者の方に向けてボケ写真を撮ることができるようになる方法をお伝えしていきます。
ボケってなに?
「ボケ」とは簡単に言えばピントが合っていない部分がぼやけることです。

ボケがある写真は、
『おしゃれで雰囲気がある』
『主役が際立って分かりやすい』
『まるで絵画みたいで美しい』
そんな風に、主役がグッと引き立ち美しい写真となります。
2. ボケのメカニズム
ご自分の目の前に指を一本立てて、その指にピントを合わせてください。

指の後ろに広がる景色はどのように見えますか?
ちょっとぼやけて見えているのではないでしょうか。
これは、人間の目が焦点を合わせることで、ピントの合った部分以外がぼやけて見えるためです。
誰かと話している時、話す相手にピントが合っているから、相手のことはハッキリ見えます。
しかし、後ろの景色はちょっとぼやけて見えていると思います。
写真のボケも、これと全く同じ原理で、レンズが焦点を合わせることで、ピントの合った部分以外がぼやけるのです
下の2枚の写真、今回はハンドクリームが主役ということでピントはハンドクリームに合わせています。


左側の主役にしているハンドクリームと同じ距離に位置するお酒はくっきりはっきりしています。
右側の主役であるハンドクリームから距離のあるお酒はボヤけています。
これが『ボケ』です。
カメラのレンズは目のようなものです。
(実際には人間の目よりも遥かに高い機能を持ち、手前のものから奥のものまでしっかりピントが合うように設定することもできますがややこしくなるのでそれは置いておいて。。。)
レンズが、ピントを合わせることで、ピントを合わせた部分をハッキリ写し、他の部分をぼやけさせます。
ボケには、背景がぼやける『背景ボケ』

手前をボケさせて幻想的な雰囲気を出す『前ボケ』

光が丸くぼやける『玉ボケ』など、色々な種類があります。

でも、どの『ボケ』も基本は同じで、ピントが合っていない部分がぼやけるということです。
3. スマホでボケ感を出す方法
スマホのカメラアプリにはボケ写真を撮ることができる機能が搭載されています。
iPhoneでは『ポートレート』というモードで撮影するボケをうまく使うことができます。
iPhone以外の機種だとこんな機能名がついているそうです。
- ライブフォーカス(Samsung)
- ポートレート/ ボケ(Google Pixel)
- 絞り優先/ 背景ぼかし(Xperia)
- AIポートレート(OPPO)
- アパーチャー(AQUOS)
私はiPhoneユーザーなのでiPhoneのカメラ機能でご説明します。


カメラ機能を開き、写真の右側にあるポートレートモードにしましょう。
主役の被写体(ハンドクリーム)をタップしてピントを合わせましょう。
通常のカメラでもハンドクリームとお酒の間に距離があるので少しボケているのが分かるかなと思います。
ポートレートモードではさらにボケ度合いが大きくなっています。
ただ、ポートレートモードを上手に機能させるためには被写体(ハンドクリーム)から50cm以上離れなければうまくボカすことができません。(普通の写真モードは機種やモードにもよりますが10cm前後から撮ることができます)
50cm離れると結構広範囲が写るので、背景に写り込むものを整えて撮りましょう。
上の3枚が普通のカメラモードでの撮影、下の3枚がポートレートモードでの撮影です。
それぞれハンドクリームとお酒を以下の距離感で配置し、撮影しました。
同位置(真横)・中距離(30cm位)・遠く(60cm位)






4. カメラでボケ感を出す方法(スマホとの違い)
カメラを使うと、スマホよりもっと大きく、もっと自在に綺麗なボケを表現することができます。
今回は簡単にご説明しますね。
絞り(F値)
カメラには、絞りという光の量を調整する機能があります。
この絞りを調整することで、ボケを調整することができます。
レンズの種類:
レンズにも、ボケやすいレンズと、そうでないレンズがあります。
ボケをたくさん楽しみたいなら、数字の意味はわからなくても良いので
F値1.4や1.8、2.8で単焦点レンズを選ぶと良いでしょう。
レンズやF値などについてはまた別の回で解説しますね。
具体的な設定手順:
カメラの絞り優先モード(AモードとかAVモード)を選んで、F値を小さく設定すると、背景がぼやけやすくなります。
5. まとめ 誰でも垢抜け『ボケ写真』は撮れる!
どうして背景がボワっとボケている写真を撮ることができるのかご理解いただけたでしょうか?
今回の記事をまとめますと
・ボケを使うと主役が引き立つ垢抜け写真を撮ることができる!
・ボケ写真は誰でも撮ることができる!
・ボケとはピントが合っていない状態のことで、主役と背景の距離感、カメラのモード、レンズによって作り出すことができる。
・スマホでもカメラでもボケ写真は撮ることができる。
冒頭にあるように私が友人にボケ写真の撮り方を尋ねた時に持っていた機種はiPhone8。
iPhone7plusから実装されたポートレート機能でしたが8ではできない。(plusならできた)
泣けました。。。
ただ、当時よくわからずインスタで知り合った人に勧められるまま買った一眼レフの単焦点レンズを持ってい他ものの、ボケを全く使いこなせていなかったことを記事を書きながら思い出しました。笑
友人に撮るコツを教えてもらってからは、一眼レフと単焦点レンズを使って食べ物を美味しそうに撮ることができるようになったのが嬉しくて、そんなに高価なカメラでもレンズでもありませんでしたが、どこに行くにも持ち歩いていたのを思い出し懐かしく思いました。
本当に私の昔の写真はダサダサだったので、必ず上達することができるようになります!
キレイに、美味しそうに、楽しく写真を撮ることができる人が増えたら嬉しいなぁ。
応援しております。
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