こんにちは!
和紙写真家の大塚麻弓子です。
今回は私の写真家としての活動、作品の特徴や始めたきっかけなんかをお伝えしたいと思います。
和紙写真って何?
写真家?何してるの?
そう思われている人もいらっしゃるかもしれないのでご紹介したいと思います。
和紙写真アートとは?
まずはそもそも和紙写真アートって何?
というところから始めていこうと思います。
左が写真のデータ、右が和紙に印刷した状態




和紙が元々真っ白では無く生成り色であること。
発色が少し落ち着いて柔らかな風合いになります。
そして


凹凸のある和紙に印刷することでプリントに自然に陰影が生まれます。
写真と絵画の中間
そんな独特の風合いが生まれます。
写真のままだとどうしてもギガッとしてしまってお家に飾ると浮いてしまう。
和紙写真だと自然を切り取ったという美しさはそのまま、柔らかな風合いになるのでおうちの壁やインテリアとも馴染みよく飾ることができます。

写真を和紙に印刷し始めたきっかけ
写真を作品にしていきたいなと考えて、写真紙に印刷してみたりももちろんしていました。
どうしようか考えているときにたまたま訪れた長野県の工芸館『SUWAガラスの里』

こちらに大きく展示されていたパネル。
写真かな?絵かな?これ何だろう?
それはとても美しくて、私はとても感動しました。
よく調べてみると写真を和紙に印刷したものであるというお話。
「私もこれがやりたい!」
表現方法は和紙に印刷するということに決め、写真を印刷できる和紙探しを始めたのでした。
和紙探し
和紙探し、とても時間がかかりました。
調べてみると、写真を印刷できるようになっている和紙は結構あることが発覚。
(調べればすぐ辿り着けると思ってた。。。)
オンラインで取り寄せ可能なところは全て取り寄せ、印刷してみました。

なーんか違うんだよなー。。。
ということで、SUWAガラスの里に電話を掛けて事情を説明し、作家さんに繋いでいただいて直接作家さんが使用している和紙を教えてもらいました。
そしてようやく巡り会えたのが山十製紙さん。

山梨県身延にある450年の歴史をもつ西嶋和紙。
武田信玄にも献上されていたという伝統の和紙です。
今も職人さんが一枚一枚手すきで和紙を作っておられます。
社長の笠井さんは気さくで職人さんというよりも発明家みたいなイメージ。

色々な製品づくりにチャレンジしているので山十さんもぜひチェックしてみてください。
なぜ日本の自然の写真×和紙なの?
ここからは私が作品を通して伝えたいことを書いてみようと思います。
感性ゼロ時代
今作品作りをしていることで芸術などの分野も得意で完成豊かだと思われることが多いのですがとんでもありません。。。
手先が不器用で、絵も工作も何もかも下手で図工も美術も大っ嫌い。
綺麗な景色を見ようが「ふーん」程度にしか思わず、不便や不都合ばかりをあげつらうようなことばかり言っている。
そんな『感性ゼロ女』が私でした。
例えば家族でキャンプに行っても、「わぁ〜癒されるー。気持ち良いー」とかではなくて、
『何でわざわざ外でも家事しないといけないわけ?』
『不便だし、虫もたくさんいるし、トイレも綺麗じゃないし普通のホテルが良いよ。』

みたいな感じでぶつくさブツクサ文句ばかりを言っているイヤーな女でした。笑
そんな『感性ゼロのイヤーな女』だった私でしたが人は変わることができるのです。
眠っていた感性が目覚め始める
心が動かされる事がほぼない『感性ゼロ』状態だった私。
それもそのはず。
自分の中の正しいを人に押し付け、外部からの情報をシャットアウトし、うまくいかないことは全て自分の周りの人や環境のせい。
でも自分自身に意志は無く、与えられたものに文句を言うだけ。
そんな風に生きていました。
口癖は『こんなにやってあげてるのに』みたいな。
そりゃ、感性無いですよね。
分厚い世の中が暗く濁って見えるサングラスをずっと掛けながら生きてきたみたいな感じですもん。

こんな生き方をしているとやっぱり全てがうまくいかなくなっていきます。
私も29歳〜30代中盤くらいまでは本当に大変でした。
1ヶ月で7キロ痩せたり。
死ぬかと思いましたしあと一歩で自ら命を断つところでした。
そんな中で嫌でも自分自身と向き合わざるを得なくなり、そしてそんな時に自分が欲していたのが『自然』でした。
急に始めた『一人旅』
結婚が若かったので、1人で旅したことなんてないし、どこかに行く時もいつもおんぶに抱っこで連れて行ってもらっていたのですが、とにかく
『1人で自然に行きたい。』

と言う想いに駆られて、初めは日帰りからだんだんと遠くへと一人旅をするようになりました。
そうしてある時唐突に気づいたことがありました。
『自宅のベランダから見える朝陽がこんなに美しかったとは』
ただの自宅のベランダ。
旅先の自然が美しいのはもちろんですが、住宅街の自宅から見えた朝陽に感動を覚えたことがありました。
5年くらい住んでいて初めてのことでした。
それが私の眠っていた感性が目覚めたと自覚したキッカケです。
自然と繋がることで得られたもの
自然の中に何度も足を運ぶことで、自然と繋がることができるようになったように感じます。
そして自然と繋がることができるようになると今度は自分自身と繋がることができるようになりました。
今思えば当時の私は
自分の『好き』『嫌い』『やりたい』『やりたくない』
なんて全然考えたことがなくて。
とにかく鈍い心で何となく流れる時間をこなしているだけの状態でした。
私は自然の中にいることが好きなんだな。
ひとりでいることが好きなんだな。
予定を決めずに行きたいところにぶらっと行けて、眠くなったら眠れて。そんな自由さが好きなんだな。
みたいな感じで自分が『心地良い』と感じるものがわかるようになってきました。

そして、この先自分がやりたいことって何かな?
そのためにはどう生きたら良いのかな。
そんなことまで考えるようになりました。
こうやって書くとスムーズな感じに見えますが、実際には10年経ってる今も考え続けているし、数年がかかりでちょっとずつ、ちょっとずつ自分と歩んできた感じです。
そういうことができるようになったのは『自然と繋がる』ことができたから。
自然によって感性が磨かれたから。
そう思っています。
人と自然の分断
私のように歪んで暗く、曇ったサングラスを掛けているせいで、人生が辛くなってしまっている人はとても多いと言うことをこの10年で知りました。
教育による影響やメディアによる影響などさまざまな原因が考えられますが、私達が自分と向き合うことができ亡くなってしまった原因の一つが人と自然の分断にあると考えています。

人にとって自然とのつながりはとても大切なことだと感じています。
ただ、現代において人と自然は特に都市部においては分断されています。
地方住まいであっても、インターネットの普及で家の中や建物の中で1日を過ごすことが基本となったライフスタイルで自然と触れることが無い人も実はたくさんいます。
本当は直に自然と触れ合う時間を多く作ってほしい。
けれども難しい人も多い。
日本人の私たちには日本の自然が一番適しているはず。
ということで日本の自然という和紙写真の作品を届けることで少しでも自分と繋がるきっかけを作れたら。
そんな想いで作品作りをしています。

私の気づきのきっかけは朝陽。
今でも朝焼けが大好きです。
昇っていくお日様にエネルギーを感じますよね。
まとめ 自分を大切にする第一歩お家を整える和紙アート
自分と繋がるということは自分を大切にするということと同じです。
自分が好きなもの、嫌いなもの、自分の心にしっかりと耳を傾けること。
そして自分を大切にする第一歩は自分の周りを整えることにあります。
断捨離やこんまりさんのように自分に本当に必要なものを取捨選択すること。
お家の状態はあなたの状態を反映させます。
自然と繋がることができる和紙写真を壁に飾る。

もし壁がいっぱいだとしたら、それを美しく飾るために整える。
お部屋の中も整え始めるはずです。
自分にとって居心地の良い空間を作るために本当に必要なものを揃える。
それが自分を大切にするための第一歩。
自分と繋がることができる人が増えるようにこれからも私は活動し続けます。
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