頭で考えすぎるあなたへ – 無意識の筆が解き放つ、本当の創造性

アートを学ぶ

こんにちは!

和紙写真家の大塚麻弓子です。

「今日もまた、頭の中で色々なことがぐるぐると巡っている…」
「私、変じゃないかしら?と人目が気になる」
「誰かの迷惑になっていないか?と気になる」
「家族やパートナー、友達のことばかり気にして自分のことは後回しになっている」


私たちは、日々の情報やタスクに追われ、常に何かを考え、分析し、計画することを求められる現代社会を生きています。

また、必要以上に人目を気にしなければいけなくなってしまったり、自分のことは後回しで誰かのためにいつも行動を選んでしまっている。

そんな人がとても多いのではないでしょうか。

論理的に考えることはとても大切なことだけれど、頭が凝り固まってしまっている気がする…
自分の人生を生きていない気がする…
人の目が気になって疲れてしまう。

そう感じることはありませんか?

もしかしたら、あなたは周りの人にこう言われたことがあるかもしれません。

「考えすぎだよ」
「もっと気楽にしたら?」
「そんなに難しく考えなくても大丈夫だよ」

自分でもわかっているけれど、なかなかその思考のループから抜け出せない。

感性、直感を大切にしたいのに、頭の中の雑音がそれを邪魔してしまう。

もし、頭で考えすぎることから解放され、もっと感性を大切にするような生き方をすることができたら…。

今回ご紹介するのは、そんなあなたにこそ試してほしい、ちょっと不思議で自由なアートの世界、「オートマティック・ドローイング」です。

頭で考えすぎるあなたへ – それは創造性の壁?

『1枚の白い紙を渡され、この紙を使って自由に創作活動頭を行ってください』

ハサミでも絵の具でも何を使っても構いません。

そう言われて2時間を与えられたらあなたはどうしますか?

私たちは、教育過程や社会生活を通して、論理的思考や分析力を発達させることを重視されてきました。

それはもちろん大切な能力ですが、過度な思考は、時に私たちの潜在能力や才能の発現にブレーキをかけてしまうことが多々あります。

「完璧なものを作らなければ」
「人に評価されるものを創らなければ」
「何々のために作らなければ」

といった思考の枠組みは、自由な発想を妨げます。

私たち日本人は特に教育の中で常にテーマを与えられ、正しい答えを出すことを目的とするような教育を受けてしまっています。

テーマを与えられないと、やることを与えられないと何もできない。

白紙の紙を与えられても何もすることができない人が多いのではないでしょうか。

また、脳には左脳と右脳があり、それぞれ異なる役割を担っています。

左脳は論理や分析、言語といった機能を司るのに対し、右脳は直感、イメージ、感情といった機能を司ると言われています。

私たち現代人は左脳が優位になりがちで、右脳の自由な働きが抑えられている可能性があります。

創造性は、この右脳の働きと深く結びついています。

無意識の筆 オートマティック・ドローイングの魔法

Automatic Drawing(オートマティック・ドローイング)は、難しい理論や技法、技術は一切必要ありません。

「頭で考えずに、手の動きに身を任せて描く」

ということだけ。

まるで、心に手が導かれるように、線や形が紙の上に現れていくのです。

この技法は、20世紀初頭に現れた芸術運動、シュルレアリスムという流れを汲んだ芸術家たちが、人間の深層心理を探求する中で生まれました。

彼らは無意識を直接的に表現することに芸術的な価値を見出したのです。

私たちが行ってきた絵を描くということとの最も大きな違いは、「意図」や「目的」がないことです。

「何を描こう」「どう表現しよう」と頭で考えずに、手が動くままに任せる。

描かれた線や形に、後から意味を見出す必要もありません。

それは、評価や正しさから解放された、自由な心の表現なのです。

まるで子供の頃、落書きに夢中になった時のように、気軽に紙の上で手を遊ばせてみましょう。

そこに現れる線や形は、あなたの意識の奥底に眠る、思いがけないあなた自身との出会いを運んでくれるかもしれません。

こんな風に書いてみましたが、実は私は絵を描くのが信じられないくらい苦手です。

幼稚園のお子様の方がよっぽど上手に描けちゃうので小さな頃から絵を描きたいなんて一度も思ったことはありませんでした。。。

でも、このオートマティックドローイングは楽しい!

だって下手とか関係ないから笑

図工、美術、お絵描き、工作が苦手な人にもぜひやってみてほしいです。

無意識の表現を体験しよう -オートマティックドローイングの始め方

オートマティックドローイングを始めるための準備はとってもシンプルです。

必要なもの

  • :ノートの切れ端、裏紙、スケッチブック… あなたのそばにある一枚を選んでください。描いてて楽しくなる紙がオススメ!
  • 描画材: ペン、鉛筆、ボールペン、クレヨン… 描くことができるものなら何でもOKです。色を使うことも、もちろん自由ですし後から色をつけることもできるのでまずはボールペンを手に取ってみましょう!

私はたまたま使っていない無印良品のスケッチブックがあるのでこれを使っています。

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大切なのは、「今すぐ、手軽に始められる」ということです。

基本的な描き方

準備ができたら、いよいよ描いてみましょう。

  1. 紙の前に座りに「何を描こう」とは考えずに、紙の上にペンを置きます。
  2. まずは一本線を引いてみましょう。直線でも曲線でも長くても短くても好きなように。  
  3. 手の動きを止めたいと感じたら、止めても構いません。 また、気が向いたら、続きを描き始めてください。
  4. 紙を自由に回転させながら描いても構いません。 どの方向から見ても良いのです。
  5. 描いている間、頭の中で意味付けをしないように意識してみましょう。「これは何に見えるかな?」「上手く描けているかな?」といった思考が浮かんできたら、「ああ、考えているな」と気づくだけでOKです。

無意識の流れに身を委ねられないと感じる時は、心と体をリラックスさせましょう。

  • 深呼吸: ゆっくりと息を吸い込み、お腹が膨らむのを感じながら、数秒 深呼吸します。そして、ゆっくりと時間をかけて息を吸い、吐き出します。これを数回繰り返します。
  • 肩と手のストレッチ: 肩をゆっくりと回したり、手を伸ばしてブラブラさせたりするだけでも、体の緊張がほぐれます。
  • 呼吸に意識を向ける瞑想: 静かな場所に座り、目を閉じます。呼吸に意識を向けます。思考が浮かんできても、無理に追い払おうとせず、「ああ、何か考えているな」と観察します。ほんの数分でも効果があります。

さらに無意識への扉を開くためのヒントです。

  • 目を閉じて描く: 視覚的な情報が遮断されることで、より内的な感覚にアクセスしやすくなります。どんな線や形が現れるか、予測不可能な面白さがあります。
  • 利き手ではない方で描く: 普段とは異なる手の動きになるため、意識的なコントロールが弱まります。
  • 音楽を聴きながら描く: リラックスできる音楽や、逆に感情を揺さぶるような音楽を聴きながら描くと、感情が手の動きに表れることがあります。
  • 感情や感覚にフォーカスする: 特定の感情…喜びや幸せ、悲しみや怒りなどや感覚…ざらざらする、ふわふわなどを思い浮かべながら描いてみるのも面白いでしょう。

無意識が語り出すもの – 発見と解放

オートマティックドローイングをすると、あなたは新しい自分を発見をするかもしれません。

描かれた何の意味もなかった形の中に、普段意識していない感情や思考の断片を読み解くことができるかもしれません。

しかし、そんなことすら必要がないかもしれません。

なんだか心の中に溜まっているモノを手を通して外に出す。

それが何だかとても大切な気がするのです。

負の感情ももちろんのこと、嬉しい気持ちや幸せのイメージ。

頭の中で考えるのでなく心のままに描き出す。

ぜひやってみていただきたいなと思います。

オートマティックドローイングは、私たちを思考の枠組みから解放し、自由な表現へと導いてくれます。

完璧主義を手放し、ありのままの自分とつながることができるようになるかもしれません。

そしてあなたの感性や直感力は、より豊かになっていくはずです。

まとめ – 無意識が描く、自由な表現の世界へ

頭で考えすぎるあなたも、人目を気にして自分を上手に表現できないあなたも、感性や直感を磨きたいあなたも。

オートマティックドローイングは誰にでも簡単にできる自分を解放する方法です。

私も何度かやってみています。

一番初めに描いた時はひらがなの『つ』みたいなものを大量に描いていました笑

直線ばかりを描いていたところから曲線ばかりになったり、一筆書きのように描いたり、直線を一方向に何本も引いたり。

描いていたら今度は原色っぽい色をクレヨンで塗りたくなったので塗っています。

難しく考える必要はありません。

正解も美しさも関係ないので。

あなたのそばにある紙とペンを手にとって気の向くままに描いてみましょう。

さあ、心の壁を外して、無意識が紡ぐ絵を通して、あなた自身とつながってみませんか?

旅の情報も公開中の公式ライン、ぜひチェックしてみてくださいね!

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